ポートフォリオアプリの紹介文には、たいてい「取引所と連携」と書いてあります。Crypto Portfolioの紹介文には、こう書いてあります——連携しません。逆張りではなく、これが私たちの中心の設計判断です。理由を、正直に書きます。
このアプリに「無い」もの
取引所とのAPI連携。ウォレット接続。売買・送金。そしてAPIキーや秘密鍵を貼り付ける入力欄そのもの。欄がなければ、うっかり貼る事故は原理的に起きません。「気をつけて使う」より「できなくしておく」——人間の注意力を信用しすぎない設計です。
鍵を預からない、という強さ
資産に触れる鍵を預かれば、アプリは便利になります。同時に、守るべきものと、狙われる理由が増えます。私たちはその取引をしませんでした。このアプリが持つのは、あなたが手で入力した「銘柄と数量」というメモと、誰でも見られる公開価格だけ。資産そのものへ届く経路が、最初から存在しない——閲覧専用とはそういう意味です。
手入力のコストを、ごまかさない
連携しない代わりに、数量はあなたが入力します。買い増したら足し、売ったら減らす。正直、ゼロの手間ではありません。ただし発生するのは売買したときだけで、作業は数量を1つ書き換えるだけ。毎日の確認は完全にゼロタップです。その小さな手間の見返りに、「このアプリは自分の何を知っているか」に即答できる——この透明さは、連携の便利さと引き換えでしか買えませんでした。
売買ボタンのない静けさ
急落の朝、このアプリでできるのは「見る」だけです。狼狽してタップする先がない。判断は、取引所のアプリを開くというひと呼吸の向こうに置かれる。この強制的な間合いを、私たちは機能だと考えています。数字を数字のまま眺められる時間は、意外と貴重です。
正確さについての、正直な注意書き
表示価格はデータ提供元(CoinGecko)の市場データで、取引所ごとの板とは差が出ることがありますし、通信状況で多少の遅延もあります。このアプリの数字は「資産のいまをつかむ目安」であって、発注の根拠にする板情報ではありません。閲覧専用という設計は、この割り切りとセットです。
残高証明ではなく、日記
連携型が目指すのは1円単位の残高証明。私たちが目指すのは、毎日開きたくなる資産の日記です。日記に要るのは、書き手が中身を完全に把握していることと、開くのが苦にならないこと。手入力の数量と、閲覧専用の静けさは、そのための選択でした。
それでも、体験は諦めない
つながらなくても、道具は磨けます。10,000超の銘柄検索、6種のウィジェット、Apple Watch、育つ推移チャート、そしてカード。諦めたのは接続だけで、快適さは一切諦めていません。内側の守りは「このアプリが知らないこと」に書きました——外は「つながない」、内は「漏らさない」の二重設計です。
「無い」を保つには、意思が要る
機能の追加要望をいただくたび、私たちは同じ3つの物差しで考えます——接続先を増やさないか、集める情報を増やさないか、既定の静けさを崩さないか。たとえば価格アラートを加えたときも、チェックと通知は端末の中で完結させ、通知は「望んだ人にだけ・任意で」に限りました。「無い」は放っておくと崩れる性質のものなので、保つこと自体を品質基準にしています。
ただのメモ帳と、どこが違うのか
「手入力ならメモ帳でいいのでは」——半分正解です。違いは、こちらの台帳では価格が生きていること。数量というあなたのメモに、市場の現在値が毎回掛け合わされて、評価額とチャートに姿を変える。静的なメモと、生きた価格の掛け算。それがこのアプリの正体です。
家計簿の末裔として
思えば、紙の家計簿も「つながらない記録」でした。銀行と同期しなくても、書く人が中身を把握している帳面は強かった。私たちが作っているのは、その末裔です——ペンの代わりに数量入力、電卓の代わりに市場価格、そして表紙の代わりに12色のテーマを。
向いている人、向いていない人
取引所やウォレットに散らばる資産の合計をひと目で見たい人。取引は各所で、眺める場所だけ欲しい人。資産情報を扱うアプリには慎重でいたい人——向いています。アプリ内で売買まで完結させたい人には、向いていません。それは私たちが意図して作らなかった機能だからです。
連携についてのQ&A
Q. 今後、連携が追加される可能性は? — ありません。開発の遅れではなく、最初に決めた方針です。
Q. 何を信用すればいい? — 約束ではなく構造を。「入力欄がない」「サーバーに資産データがない」は、ポリシーと挙動でいつでも確かめられます。
つながらない。だから、毎日開ける
アプリを選ぶことは、情報の預け先を選ぶことです。私たちの答えは「そもそも預からない」。機能がいくつ増えても、この一点だけは変わりません——その約束が、このアプリのいちばん深い品質です。
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ダウンロードは無料。プレミアム(Crypto Portfolio Pro)は7日間の無料トライアルつきです。
